債務整理すると賃貸契約できないって聞いたけど本当?ブラックでも賃貸契約する方法はあるの?
こんな疑問にお答えします。
- 債務整理後に賃貸契約ができない理由
- 家賃保証会社の分類
- 家賃保証会社の確認方法
本記事では債務整理後の賃貸契約について解説します。
延滞や債務整理をして信用ブラックになるとマンションやアパートの賃貸契約ができなくなるって聞きますよね。
結論から言うと選び方・やり方さえ間違えなければブラックでも賃貸契約できます。
私も免責確定した翌月に賃貸契約して引っ越しました。
債務整理後に賃貸契約ができないケースとその対処法を解説します。
債務整理後に賃貸契約ができない理由
まず、どういったケースで賃貸契約ができなくなるのでしょうか?
喪中(ブラックリスト期間中)に賃貸契約ができない理由は以下があります。
家賃保証会社の審査が通らない
最近では、ほとんどの賃貸物件で家賃保証会社との契約が必須条件になっています。
この家賃保証会社の審査の際に、債務整理で信用情報に傷があると審査に通らず、賃貸契約ができません。
指定のクレジットカード加入が条件となっている
賃貸契約の際に指定のクレジットカードを契約し、そのクレジットカードからの家賃引き落としを必須としている物件もあります。
喪中だとクレジットカードを作れる可能性は低いので、この場合は素直にあきらめましょう。
ただし、その物件がクレジットカードの加入を必須としているのではなく、仲介会社(不動産会社)が条件を付けている場合があります。
その場合は、他の仲介会社に同じ物件を紹介してもらえば、クレジットカードを作らずに賃貸契約できます。
ほとんどの物件は複数の仲介会社が紹介しており、仲介会社の条件が合わなければ、他の会社を介してその物件を契約することが可能です。
「大家」、「管理会社」、「仲介会社」の違いと役割を理解しておきましょう。
- 大家
-
物件の持ち主
- 管理会社
-
大家から物件を管理するために委託された会社。建物・設備の保守や家賃の回収などを請け負う。管理会社を使わず大家が自主管理するケースもある。
- 仲介業者
(不動産会社) -
物件の宣伝や紹介・案内や契約までを行う。部屋を探すときに訪ねる不動産会社がこれにあたります。大手で言うとアパマンショップ、エイブル、ミニミニなど。
- ポータルサイト
-
複数の不動産会社が仲介する物件情報をまとめてWeb上に公開しているサイト。SUUMO,HOMESなど。
借りて手側から見ると、SUUMOなどのポータルサイトで物件を探し、気になる物件を扱っている仲介業者を訪ねて物件を紹介してもらい契約。契約後は管理会社に家賃を支払う といった流れですね。
ポイントは、ほとんどの物件は複数の仲介会社に入居者の募集を依頼しています(一般媒介)。 ですので、仲介会社の条件(仲介手数料など)が気に入らなければ、他の仲介会社に同じ物件を紹介してもらうこともできます。
まれに専任媒介といい仲介会社を1社に限定している物件もあります。その場合は、その仲介会社でないと契約できません。
家賃保証会社の分類
債務整理をしてブラックリストに入っていると、CIC、JICCなどの信用情報機関を参照して審査を行う会社で審査を通るのは難しくなります。
家賃保証会社は信販系、LICC系、CGO系、独立系があり、信販系のみが信用情報機関を参照して審査を行います。
信販系以外の家賃保証会社の審査では、JICCやCICの信用情報を照会することはありませんので、 ブラックリストの影響はありません。
もちろん、審査はあるので収入に見合ってない家賃であったりすると審査に通らないことはありますが、これは、債務整理していない人も同じ条件です。
信販系の保証会社
クレジットカード会社による家賃保証サービス。JICCやCICの信用情報を照会するので、ブラックリスト期間はほぼ審査通らない。
- オリエントコーポレーション(オリコ)
- SBIギャランティ株式会社
- ライフカード株式会社
- 株式会社ジャックス
- 株式会社エポスカード
LICC系の保証会社
全国賃貸保証業協会(LICC) に加入している会社。加入会社同士はデータ共有しているので、過去に加入会社で家賃滞納した実績があると審査通過は難しい。
- ジェイリース株式会社
- ホームネット株式会社
- 全保連株式会社
- 株式会社宅建ブレインズ
- ナップ賃貸保証株式会社
- エルズサポート株式会社
参考:LICC加盟店一覧
CGO系の保証会社
賃貸保証機構(CGO) に加入している会社。加入会社同士でのデータ共有は薄いのでほぼ独自審査。他社で滞納の実績があっても影響はない。
- 日本セーフティー株式会社
- 日本賃貸保証株式会社
- フォーシーズ株式会社
- 株式会社Casa
参考:CGO加盟店一覧
独立系の保証会社
どこにも所属せず独自の基準で審査。他社で滞納の実績があっても影響はない。
- 全保連株式会社
- 株式会社ルームバンクインシュア
家賃保証会社の確認方法
信販系以外の家賃保証会社であれば、問題ないことが分かりました。では、どうやって家賃保証会社を選べるのでしょうか。
一番簡単なのは、仲介会社に「過去にクレジットカード滞納したことがあるので、信販系以外の保証会社を選べる物件を紹介してください」と言ってしまうことです。
そうすれば、信販系の保証会社やクレジットカード契約が必須の物件は外して紹介してもらえるでしょう。
とはいえ、なかなか言いづらいですよね。その場合は、気になった物件について見積りを出してもらい、保証会社を確認しましょう。
初期費用を知りたいと言えば見積りを出してくれるので、その見積りの保証金額の項目で「保証会社はどこですか?保証金%は?」などと聞けば詳しく教えてくれます。(もし隠す業者ならやめた方が良いです。保証金を盛っている可能性もあります)
保証会社は管理会社の指定であったり、仲介会社が用意する場合であったり様々です。第一候補が審査落ちした時のために第二候補を持っている場合もあるので、信販系の保証会社だった場合、「他の保証会社は選べませんか?」と聞いてみましょう。
信販系しか選択肢がない場合は、他の仲介会社もあたってみましょう。それでも、信販系しか選べない場合は、その物件はあきらめるしかありません。
保証会社の確認のために限らず、初期費用は必ず確認しましょう。初期費用には仲介会社が色々な費用を盛っています。
不要な費用を除いたり減額交渉をすれば10万円以上減ったりします。初期費用の見積りをもらったら何が必須項目なのか確認し、必要ない費用は除いてもらいましょう。
これらの費用を確認する中で保証会社加入料も聞けば、自然な形で保証会社を確認することができます。
初期費用の減額については以下の記事と動画が参考になります。
まとめ
- 債務整理後で問題になるのは家賃保証会社の審査
- 信販系以外の家賃保証会社(LICC系・CGO系・独立系)ならOK
- 初期費用は必ず確認。その中で家賃保証会社も確認
- 信販系を指定された場合は、他の仲介会社をあたってみる
@Blackshrimp555