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自己破産体験談まとめ:1500万円の借金で自己破産した全記録

私はFXで1500万を超える借金を負い、自己破産をして先日免責許可をもらいました。

これまでもリアルタイムで自己破産の体験談を書いてきましたが、全て完結したところで自己破産の体験をまとめます。

私も自己破産を考えている時は、不安で体験談を読みあさったりしましたが、自分で体験してみると意外とあっさり終わり、「こんなもので借金が無くなるのか」と感じたものです。

本記事が少しでもこれから自己破産を考えている人の参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

FXで1500万円の借金を負い2022年に自己破産(管財事件)。

当ブログでは実体験をもとに債務整理のノウハウを解説しています。

参考:自己破産体験談

目次

【概要】経験した自己破産の全体像

まずは、概要から紹介。自己破産した当時の状況とスケジュールです。

PROFILE
  • 職業:会社員
  • 年収:750万
  • 年齢:35歳(1986年生)
  • 住まい:賃貸(独身一人暮らし)
自己破産の内容
  • 借金額:約1,500万円
  • 借金の原因:FX
  • 自己破産の種類:管財事件(少額管財)
スケジュール
  • 2020年11月:弁護士に依頼
  • 2021年5月末:申し立て
  • 2021年6月中旬:開始決定
  • 2021年6月下旬:管財人面談
  • 2021年9月下旬:債権者集会1回目
  • 2021年12月下旬:債権者集会2回目
  • 2021年12月下旬:免責許可決定
  • 2022年1月下旬:免責確定

0か月目:債務整理を決意するまで

2017年ころから一攫千金を夢見て海外FXに手を出し、クレジットカード入金地獄に陥り、あっという間に多重債務者になりました。

FXの中でも海外口座のFXはレバレッジが100~1000倍かけられます。1000倍なら10万円の資金で1億円の通貨を売り買いできるので、勝つときも負けるときも額が大きくなります。

私も1日で100万勝ったこともあれば、100万負けたこともあります。勝つときは少ない資金で大きな利益になるので、取り返せると思ってしまうんですよね・・・。

結果、負けては入金を繰り返し、あっという間に資金は底をつきました。

さらに海外FXが厄介なのは、クレジットカードのショッピング枠を使って入金ができてしまうのです。資金がなくなった後もクレジットカードでの入金(=借金)を繰り返し債務を増やしていきました。

負けてしまっては支払いもできないので、支払い前にリボ払いへ変更 → 金利負担増の悪循環。金利負担を減らすためにカードローンも契約しました。

カードローンで借り入れたお金で一度はクレジットカードの債務を返済しましたが、結局、クレジットカードもカードローンも枠いっぱいまで使ってしまいました。

その結果、1500万円の借金。月の支払いは30万円以上。給与のみでは到底返済できない状況になっていました。

もしこのまま勝てなければ債務整理しかない・・・そう思ってズルズル続けてきましたが、ついにそれを実行する段階になりました。

1か月目:弁護士に相談~契約まで

債務整理を決意し弁護士に相談

やると決めたらさっそく動き出し、ネットで見つけた弁護士事務所に面談の予約を入れました。

ネットで調べると「大手が良い」、「地元密着の方が良い」、「債務整理に強い所が良い」などいろいろな意見があり、どこを選ぶか迷いました。

セカンドオピニオンは聞いた方が良いですし、相談は無料なので、どうせならいろいろな意見を聞こうと大手や個人経営を混ぜながら3社に予約を入れました。

相談結果は、3社とも意見の違いがありました。

A社「自己破産は無理です。個人再生で行きましょう。」

B社「自己破産は可能です。90%大丈夫でしょう。」

C社「自己破産の可能性はあるが、安全を見て個人再生をすすめます」

弁護士によって意見に差がでるものなのですね。あらためて、1社に限定せず何社かに相談するのは大切だと思いました。

セカンドオピニオンは必須です。相性もありますし、何社かに相談して決めることをおススメします。

個人再生と自己破産で迷い自己破産を選択

2社から全てFXが原因だと自己破産が難しいと言われ、自己破産にするか個人再生にするか迷いました。

しかし、よくよく調べてみると、原因がFXやギャンブルであろうと免責不許可になるケースはほとんどないことが分かってきました。

そうなると、家も車も持っていない私はどう考えても自己破産の方がメリットが多いです。

  • 官報掲載やブラックリストなどのデメリットはどちらも同じ
  • むしろ個人再生は返済期間分ブラックリストの期間が長くなる
  • 1/5に減額されたとしても300万の借金が残る
  • 自己破産でダメなら個人再生で再申立てもできる

万が一自己破産が認められなければ、個人再生でやり直せば良い。

その場合、お金と時間は余計にかかるけど、はじめから借金がゼロになる可能性を捨てるのはもったいないと思い、自己破産で進めることを決意しました。

今では自己破産を選んで本当によかったと思っています。300万の借金が残ってからのスタートと、ゼロになってからのスタートではその後の生活が大違いです

自己破産を弁護士に依頼

自己破産を決意し、弁護士に依頼することを決めたら、それ以降の支払いをストップして現金を確保しました。

多額の借金を背負いながらも、この段階までは自転車操業で何とかやりくりし支払いの遅延はしたことが無かったです。

自己破産すると決めたからには、支払い口座からお金を抜き、どこにも一切支払わないようにしました。

支払いを止めたことで、自転車操業で回していたお金が手元に残りました。このお金を弁護士費用として依頼をすることにしました。

自己破産ができると言ったB社にアポイントを取り、その日に契約してきました。

2~3か月目:申し立て書類の準備

弁護士と契約をした翌日に受任通知を債権者に出してもらいました。

支払いを止めていたので、催促の連絡が入り始めていたのですが、受任通知を出して数日してからはぴったりと止まりました

支払いが止まると生活は一気に楽になり、借金が無くなったような感覚になってしまいましたが、申し立てが遅れると訴訟されるリスクがあるので、書類準備を急ぎました。

途中でボーナスの支給もあって、手持ちの現金はかなり余裕がでてきました。(逆に増えすぎて最終的に一部没収されましたが…)

そして、年末には必要書類を弁護士事務所に送り2021年を迎えました。

4~6か月目:転勤により申し立ては延期に

書類の提出も終え、2~3月には申し立てできるかなとのんびり過ごしていたところ、突然の辞令により転勤することになりました。

東京地裁で申し立てする予定だったのですが、困ったことになりました。

選択肢としては、3つ。

  1. 引越し前に東京地裁で申し立てをし、管財人面談や債権者集会などは転居先から東京に通う。
  2. 今の弁護士に、引越し先の管轄地方裁判所に申し立てをしてもらう。
  3. 引越し先で新たな弁護士と契約し、管轄の地方裁判所に申し立てをしてもらう。

弁護士にも相談し、②のパターンで進めることにしました。

引越しを待ってから手続きを進めることになり、申し立ては延期となりました

7~10か月目:申し立て~開始決定~管財人面談

転居先での生活にも慣れてきた5月頃、弁護士事務所から申し立て書類の最終確認がありました。

申立書の下書きが送られてきて、オンライン面談でいくつか確認をされました。

主には銀行の入出金で不明なところや、家計簿で出費の多かった項目の内容確認でした。

確認をしてから1種間ほどして、申し立てをした旨の連絡がありました。

申し立てをしてから2週間ほどして、開始決定と債権者集会の日程連絡がありました。

債権者集会は2か月後の9月下旬とのこと。

さらに管財人との面談もありました。

管財人は厳しい追及をしてくると聞いておりビビッておりましたが、郵便物の扱いなど事務的な話がほとんどで拍子抜けでした。

そのあとの面談で厳しい追及があるのかなと思っていましたが、結局面談はこの1回限りでした。

11か月目:1回目の債権者集会

債権者集会までに、管財人からの指示で、FX・仮想通貨の口座解約と追納額の振り込みを行いました。

追納額は自由財産を超えた財産なのですが、これがおよそ100万円(!)になりました。

退職金は仕方がないとして、現金は残しすぎてしまいましたね。

そして、9月に債権者集会を迎えるのですが、コロナ禍の影響で出席は不要になりました。

債権者集会の結果は、今回で終わらず、債権者に対する配当作業があるので2回目が必要とのこと。

次回は12月になるとの連絡をもらいました。

12~15か月目:2回目の債権者集会~免責確定まで

2回目の債権者集会まではとくにやることもなく、郵便物の管財人への転送も止まっていたので、本当に待っているだけの期間でした。

そして、12月に2回目の債権者集会を迎えました。今回は出席必須とのことで裁判所へ伺いました。(債権者集会の様子は以下より)

債権者集会の数日後には免責許可決定の連絡が来て、2週間後くらいに官報にも載っていました。

そして1月下旬、官報掲載から2週間がたち、債権者からの異議申し立てもなく免責が確定しました。

2020年の11月に弁護士に依頼してから1年超。2022年1月に無事免責を得ることができました

最後に

始める前は、自己破産でしかも管財事件と考えると、手続きはかなり大変なのかなと思っていました。

しかし、経験してみると自分でやることは意外と少なく、待ち時間がほとんどでした。

毎月月初・10日・月末と支払いに追われていたときの方が、時間の余裕もなくよっぽど大変な生活をしていました。

2年間くらい自転車操業を続けていたのですが、もっと早く決断しておくべきだったと今では思います

決断が早い方がその後の回復も早くなります。

ギリギリまで追い詰められてから決断するよりも、弁護士費用は残しておくなど計画的に進めましょう。(とは言ってもなかなか難しいですけどね…)

すぐに決断するかはおいておいて、債務整理の知識を調べたり、弁護士に相談したりして、デッドラインを決めておくことをお勧めします。

悩んでいるなら一度相談してみることをおススメします。自己破産に抵抗があるなら任意整理という手段もあります。

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【経験者が厳選!】債務整理に強い弁護士事務所3選

東京ロータス法律事務所(旧:岡田法律事務所)

任意整理着手金:22,000円/1社
報酬金:22,000円/1社
減額報酬:11%
経費:5,500円/1社
自己破産着手金:220,000円
報酬金:220,000円
経費:55,000円
個人再生着手金:330,000円(住宅ローンなし)
    440,000円(住宅ローンあり)
報酬金:220,000円
経費:55,000円
電話相談受付平日:10:00~20:00
土日祝日:10:00~20:00
事務所所在地東京都台東区
対応地区全国
※費用はすべて税込み価格

価格、実績、休日対応などトータルで見て一番おすすめできる弁護士事務所です。

弁護士法人ひばり法律事務所(旧:名村法律事務所)

任意整理着手金:22,000円/1社
報酬金:22,000円/1社
減額報酬:11%
経費:5,500円/1社
自己破産着手金:220,000円
報酬金:220,000円
経費:5,500円/1社
個人再生着手金:330,000円~
報酬金:220,000円~
経費:5,500円/1社
電話相談受付平日:10:00~18:00
事務所所在地東京都墨田区
対応地区全国
※費用はすべて税込み価格

女性専用窓口もあるので、女性には特におすすめです!

アース法律事務所

任意整理着手金:22,000円/1社
報酬金:22,000円/1社
減額報酬:10%
経費:実費
自己破産着手金:330,000円~
報酬金:110,000円~
経費:実費
個人再生着手金:330,000円~(住宅ローンなし)
    440,000円~(住宅ローンあり)
報酬金:220,000円~
経費:実費
電話相談受付平日:10:00~19:00
土日祝日:10:00~19:00
事務所所在地東京都港区
対応地区全国
※費用はすべて税込み価格

元裁判官が代表の事務所なので、自己破産や個人再生など裁判所を通す手続きにおすすめです!

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